Jun 22, 2008

え?また?

なぜかオーシャンズな気分が続いております。
我が人生で3度目の鑑賞となるオーシャンズ11/ Ocean's Eleven(2001)です。
今回はブラッド・ピット、アンディ・ガルシアそしてマット・デイモンによる音声解説/commentary付きで本編を楽しみましたー。

字幕を消して観てたんですけど気になる言葉が…。
ブラッド・ピットがなにかにつけ"hysterical"とコメントするんです。

まずイカサマディーラーを演じる黒人のコメディアン、バーニー・マックについて…
Bernie Mac is hysterical.

そしてブラッド・ピット自身演じるRustyがカードを教える若い役者たちについても…
These guys are absolutely hysterical.
These guys are hysterical, Topher especially.
*Topher GraceはSpider-Man 3にベノム役で出てた人です。ちなみにこのトファーをはじめ「Rustyにカードを習う若い役者たち」という役は現実でも実際に役者であるひとたちが本人役で出演してるのでしたー。

この後もブラッド・ピットにかかれば誰も彼もが"hysterical"です。
Elliot is an hysterical guy. *エリオットとはルーベン役のいつも大阪のおばちゃんみたいな格好でごっつい葉巻のおっちゃん。(この"an"については後に説明あります。)

"hysterical"って"hysteric"の形容詞形でしょ?
日本語で「ヒステリー」と言えば、イライラ、ピリピリ、神経症とかの意味でしょ〜?

でもこれらの"hysterical"は明らかに我が日本国で使われいる「ヒステリー」とは違うぞな、もし!
この時点でやっとこさ私はDVDを一時停止して電子辞書を厳かに開きました。
このように気になって気になって気になって「うーん、知りたいっ!」という気持ちでもって調べる方が脳への染み込みが良いのでギリギリ迄自分をじらすんです。

OXFORD現代英英辞典によると…
hysterical adj.
1 in a state of extreme excitement, and crying, laughing, etc. in an uncontrolled way
うん、うん、これは馴染みのある解説だ。
2(informal) extremely funny
おぉ!これや、これ!
さらに下記のような解説が…
Some people use an instead of a before this word, and then usually do not pronounce the 'h'.
だからブラッド・ピットは"Elliot is an hysterical guy."と言ってたんだー。ほえー。
ちなみに日本語で使われている「ヒステリー(hysterie)」はドイツ語です。

では股!
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Jun 6, 2008

え?今ごろ?

なぜかオーシャンズ13/Ocean's Thirteen(2007)であります。

気のいいやつらが小気味良く活躍する。
痛いシーンや死体が出てこない。
悪もんが最終的にとっちめられる。

上記の要素から「オーシャンズ・シリーズ」は観た後、99%すっきり出来ます。(1%:中国語しか話さないイェン/Yenのセリフに字幕がないため、彼が何を言ってるのかいつもわからん…。)

まぁ小難しいこと抜きですっきりしたい気分だったわけです。

というわけでエーゴの方も小難しくないものを2点。
(あらすじはこちら(ウィキペディア)を。)


まずはこの短いながら時空的に奥行きのあるやり取りをどーぞ…。

Reuben: This is my land.
Bank: Was. Was your land.
(*大きいフォントは大きい声で。)

お人好しのルーベン/Reubenはアル・パチーノ/Al Pacino演じる業突く張りなホテル経営者バンク/Bankに自分の土地をだまし取られたわけです。「これはオレの土地だ!」と頑張るルーベンに対して、バンクは"Was"をおもいっきし強調して「今はもうおめぇの土地じゃねぇ」って言ってるわけですな。ひどいやつだ。

ごっついショックでルーベンはぶったおれ意識不明。
ベッドに横たわるルーベンをダニエル・オーシャンと例の仲間たちが囲んでいます。

そこで、仲間内で最年長者(?)で詐欺師であるソール/Saulがついこんなセリフを言ってしまいます。
He always was too trusting.
やつはいつも人が好すぎだった
ま、まだ死んでへんがな〜!っちゅうことで他の仲間たちがソールに軽くつっこみを入れています。
Is, Saul. Is.
(*大きいフォントは大きい声で。)
つまりHe always is too trusting.と言いなおしているわけです。
現在形と過去形で状況が全然違ってきます。

人間の性格とか嗜好を言うとき過去形にしてしまうと死んでしまったように聞こえてしまうんですねぇ。

例えば
My father liked baseball.
これだけ聞くと亡くなってるっぽいですね。

でも文末に"when he was younger"付けて、さらに"but now he likes golf."とかって続けると生き生きしてきますけどね。

こういうのってエーゴっぽいなーと思います。

では股!
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