The Squid and the Whale…
Jくんからこのタイトルを聞いたとき思わず「はぁ?」と言ってしまいました。でも見終わったらこのタイトル、めちゃめちゃしっくりきます。邦題もそんまんまイカとクジラ。
おおっざっぱに言うと、家族のお話です。両親の離婚を軸に話が進行しますが、特定の立場や人物(こども側とか大人側)からは語られません。つまりいわゆる「主人公」というものが存在しないのです。誰の話でもないけど誰の話でもある。人間の持つ素敵でゆかいな愛らしい部分ではなく、しょうもなくて未熟でうっとしい部分にばかり焦点が当たっているので、もしかしたらこのエーガきらい〜という人も多いかも、と思いました。人間誰しも多かれ少なかれ持っているきちゃない下衆な部分なのですが、それをわざわざエーガで見せられるのはちょっとなーという人は見ない方がいいかもです。ほのぼのしたラストとかもないし。
これからしばらくの間、このエーガの感想や小ネタ、(ネタバレしないように注意しつつ)気になるセリフを順不同にご紹介したいと思います。
今日のエーゴはこのエーガで何回も出て来たセリフです。
Don't be difficult.
このdifficult、難しいは難しいでも…
「扱うのが」難しい
「喜ばせるのが」難しい
「満足させるのが」難しい
「説得するのが」難しい
などなど。こういう人いますよね。っちゅうか人間ってのは誰でも時と場合によってdifficultに成り得る生きもんだから人のことをとやかく言えません。。このエーガの中でもいろんな登場人物がいろんな人物にこのセリフを言っています。「お、おまえがゆうか?」ってな人物や、「え?こんな時に?」ってなシチュエイションで使われています。
こんなふうに人の特徴としても…
a: What kind person is he?
b: Difficult.
a: 彼ってどんな人?
b: 気難しい。
日本語でもまったく同じように「むつかしいやっちゃなー」とか言いますもんね。関西でいうと「ヘンコ」ですね。"difficult"って単語自体は中学校のエーゴですが、当時こんな使い方は習わなかったなー。
おまけ
ノア・バームバック監督の最新作Margot At The Weddingが11/18からアメリカで公開です。ニコール・キッドマンやジョン・ブラック、そして(男前なのに声がおもろい愛しの)ジョン・タトゥーロが出ています。このキャスティングだと日本でも公開されそうです。楽しみ!では股。
←ランキングに参加しています。よろしくお願いしまーす。
No comments:
Post a Comment